この度、1954年にアウレリオ・ザノッタによって設立され、イタリアンデザイン界を牽引してきた家具ブランド「zanotta(ザノッタ)」の取扱いを開始いたします。
巨匠 アキッレ・カスティリオーニ、ジョエ・コロンボ、マルコ・ザヌーゾといった弊社と縁の深い著名デザイナーのプロダクトや、ラディカル運動の中心的存在だったデザイン集団 スーパースタジオの代表作でもあり、50周年記念として未発表モデルが新たに加わった「Quaderna(クアデルナ)」シリーズなど、20世紀を代表するマスターピースを幅広く展開いたします。
Achille Castiglioni
アキッレ・カスティリオーニ / 1918-2002
ミラノ工科大学建築学科を卒業後、兄リヴィオ、ピエル・ジャコモと都市計画や建築、展覧会、プロダクトデザインを手掛ける。1962年のフロス社設立時にデザイン部門責任者として参画し「アルコ」「タッチア」などの傑作を多数世に送り出した。生涯で9度のコンパッソ・ドーロ賞の他数々のデザイン賞を受賞。イタリアにおける革新的工業デザインの先駆者である。
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※以下にはカスティリオーニ兄弟名義のプロダクトも含まれます
SERVI シリーズ
1961年から20年の歳月をかけ、ミラノのビアハウス「スプルンゲン」のために公共の場での「サーヴ」にも適したモジュール式の取り外し可能なシステムとしてデザインされたセルヴィシリーズ。ポリプロピレン製のベースと高さの異なる金属製のポールとの組み合わせにより、様々なバリエーションが展開されています。
Superstudio
スーパースタジオ
アドルフォ・ナタリーニとクリスティアーノ・トラルド・ディ・フランシアらによってイタリアのフィレンツェで結成。1972年にニューヨークで開催された「イタリア、ニュー・ドメスティック・ランドスケープ」展に参加し、インスタレーション「ライフ・ウィズアウト・オブジェクツ」を発表。資本主義の経済理論に支配された機能主義的なデザインを根底から批判したことで注目を浴びる。彼らが活動していた数年の間に、その先見性、冒涜的、先鋭的なプロジェクトにより、国内外のシーンでラディカル運動の主導的な役割を果たした。
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Quaderna シリーズ
クアデルナはデザイン集団 Superstudio (1966-1978)によって、1969年から1972年にかけてデザインされたコレクションです。小さなキューブを積み上げたようなグリッド模様は、機能性から解放された純粋な“ボリューム”の発想から生まれました。ニュートラルでありながら力強い、唯一無二の存在感を放つクアデルナコレクションは、イタリアンデザインの一時代を象徴する多面的なプロダクトであり、時を経てもその魅力は衰えることがありません。
Marco Zanuso
マルコ・ザヌーゾ / 1916-2001
1945年から建築家、プランナー、デザイナーとして活躍。数々の名作を世に送り出し、1951年「レディチェア」でコンパッソドーロを受賞。リチャード・サパーとパートナーを結び、テレビ、ラジオ、電話機などのインダストリアルデザインにも積極的に関わる。材料の分析と技術の研究に打ち込み、より上質で量産できるものを考え、戦後のイタリアンデザインでもっとも偉大な合理主義者と言われている。
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Joe Colombo
ジョエ・コロンボ / 1930-1971
1970年に発表した「ボビーワゴン」はMoMAのパーマネントコレクションとして収蔵される名作でコロンボの代表作となる。1971年にこの世を去るまでわずか10年あまりの間に数々の名作を残し、60年代のイタリアデザイン界を彗星のごとく駆抜けていったデザイナーである。
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Enzo Mari
エンツォ・マーリ / 1932-2020
ブレラ美術アカデミーで学んだ後、1957年からダネーゼ社に勤務。1963年より急進的なヌーヴォ・テンデンツェ運動に加わり、グラフィック、インダストリアルデザインだけではなくデザイン理論家として書籍を出版するなど、多方面に活躍した。機能主義を探りながら、形の意味と技術を心理的に考慮し深い美しさのあるデザインを生み出す。コンパッソ・ドーロ賞を3度受賞、イタリアンデザインを代表するデザイナーのひとりである。
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Gae Aulenti
ガエ・アウレンティ / 1927-2012
1954年ミラノ工科大学卒業。翌年から10年間建築誌カサベラの編集を務め、その後自身の事務所をミラノに設立。フィアット社ショールームの改装を手掛け建築家として活躍すると同時にザノッタ社やアルテミデ社等の家具や照明も手掛ける。1977年ノール社より発表したアウレンティコレクションの椅子は、建築的要素を取り入れたデザインと評価され、シュトゥッツガルトデザインセンター賞を受賞。
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Carlo Mollino
カルロ・モリーノ / 1905-1973
1931年トリノ工科大学卒業後、デザイナーとして活躍。1940年ジオ・ポンティの依頼を受け製作した椅子をきっかけにインテリアデザインに携わる。1950年に一枚の成形合板とガラス板を組み合わせて製作されたテーブル「アラベスコ」は、優美なラインで世界の注目を浴びた。1954年トリノ工科大学で教鞭をとりながら、レースカー「ビジルーロ」のデザインを担当。その他、建築家、プロスキーヤー、カーレーサー、写真家と、多才な活動をした異色のデザイナー。
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De Pas, D’Urbino, Lomazzi
ジョナタン・デ・パス、ドナート・ドゥルビーノ、パオロ・ロマッツィ
ミラノ工科大学で学んだ後、1966年から共同で建築設計事務所を設立し、建築・オブジェ・インスタレーション・家具のデザインや都市計画に従事。1967年に発表した「ブロウ」チェアは、インフラタブル家具として椅子の概念を刷新し、一躍有名となる。1968年の第14回ミラノトリエンナーレ、1970年の大阪万博イタリア館の会場も手がけ、1979年には「シャンガイ」でコンパッソ・ドーロ賞を受賞。30年以上に渡って柔軟で優れたデザインを生み出し、多くの作品が世界の主要な美術館に所蔵されている。
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ザノッタ / Zanotta
1954年にアウレリオ・ザノッタによって設立されたイタリアデザイン界を牽引してきたブランドです。取り扱い商品の5分の1ほどが世界各地のミュージアムのパーマネントコレクションに選定されるなど、確固たる地位を築いている一方、素材や生産工程の技術研究を欠かさず、常に進化を続けています。
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